セリと人魚の物語

最近はやたら穏やかな日が多く、
それなりにイカ釣りに出てたんですよね。

って言うか、

かなり出てたんですよね・・・。

しかしその釣果は単発とか単発とか単発とか。。

いえ、ちょっと見栄を張りました。

単発とかボとかボとか、これが正解です（死）

テナシイカ改めヤリイカをはじめ、
その他いろんな「集団回遊客」ってのは、
数上げて初めて遊びが成立するという趣向が強いです。
つまり回遊がないと単純な罰ゲームな訳で・・・。

まぁね、

回遊のタイミングとかルートとか、
タックルがどうとかテクニックが云々、
そんな事を言い出せばキリがないんです。
いや、キリがないなりに追求すれば良いのだろうけど、

けど、

そうじゃねぇだろって話なんですよ。

「そうじゃねぇ」が果たしてどれだけの人に通じるか分かりませんがね。



しかしながら・・・、



そうじゃねぇ、これが行き過ぎたようです最近。
余りのストイックさ欠乏症。
年が明けてここまで2ヶ月、
コンディションが悪い日ばかりだったのは紛れもない事実でありながら、
大切な唯一の趣味を業務的にこなしていたのですわ。



とそこへ、
タイムリーにヒロさんから美味しい情報。
近いうちに再釣行すればかなりの高確率で釣果にありつける内容。
これは目を覚ます最高のきっかけになるかもしれない。

前置きが長くなりましたが、
そんなこんなで久々にメバル釣りってお話。







現場に到着するや否やヒロさんの一言。

「今日は本気で遊びますわ」

そう言ってアジングタックルを持ち出すヒロさん。

ロッドはエバーグリーンのスーパーセンサー67S
リール1000PGにラインはフロロ2LB

尺が絡む可能性だって十分にあるポイント。
にも関わらず、

「シャローじゃないから獲れるでしょ？
　だいたい今は尺を追う時期じゃない。」

この一言で全てを片付けてしまった氏。


この恐ろしい説得力・・・。


僕の手にはダイワの乗せ調子STX-74Sに
フロロ2.5LBを巻いた旧アジングタックルが握られてました。
まぁ、
良く考えればタックル性能を最大限に引き出す事は少ないのが事実で、
それが故に自分のタックルの真価を知る者は多くはない、
これが本当の所だと思います。
本当は、
自分の思ってる倍ぐらい強かったりするもんですから。


「なんか今回既に・・・釣れてるわ・・・。」


目に見えましたね。


そしてポイントに入った1投目、
ヒロさんに28cm程度のメバルがヒット。
そこから良型を3連発。
当然アジタックルにフロロ2LBでね。

この人のこの姿、
世の中の間違ったアングラー共に見せ付けてやりたい、
そう思いましたね。
これが本当の「趣味」なんだと。


さてそのポイント。
どうもピンでなければ食って来ないらしく、
ヒロさんと立ち位置を変わってもらった僕にも連続ヒットが訪れました。
いくらペナペナのロッドでもドラグなんて出しません。
竿ってのは意思を込めれば込めるほど曲がり、
そして強い反発を生んでくれます。
もちろんモノ自体に対する信頼は必要ですが。

ヒロさんが隣から、
「なんだよその曲がり方、普通じゃねーよ（笑）」
そうヤジを飛ばしてきます（笑）
ヒロさん、これが本当の「遊び」なんですよ（笑）

ビックリするようなサイズこそ混じりませんでしたが、
まずは黒が釣れ、次第にブルーが回り始め、
いつしか金メバまで顔を出してくれるようになりました。









コイツ旨いんだよなー！

ってヒロさん。
25～26cmのブルーはあっさりリリースするのに
金メバだけは丁寧に締めている（笑）
このキープに関する自分基準ってのも大切ですからね。

そもそも僕もヒロさんも、
メバルに関しては大きいほどリリース傾向が強かったんです。
それが近年は比較的キープ傾向が強くなり始め、
理由のないキープに理由のない疑問を抱いてたりしました。
メバルなんか特に、デカイほど旨くない訳だし。
今回の釣行で自分なりのキープ基準をある程度設けること、
気分で済ませないことを再び考えるようになりました。








最大28.5cm
2人の総キャッチ数は間違いなく70本以上。

久々にやるべくしてやったメバル釣り。
サイズを狙ってない釣行としては十二分ではないでしょうか。

ただ、僕もヒロさんも痛感しましたね。



メバルにソリッド、クソ面白くねぇ！（笑）



やっぱカン！って当たってくれないとね（笑）
って言うかアイツらアジの100倍バイト上手いわｗ


さて、
しっかり釣ったあとは、
しっかり自分なりに吸収しなきゃね。

この子らもタダで命を捧げてくれてる訳じゃない、
そう考えなきゃね。