セリと人魚の物語

  

「友達が釣った魚なのに
　自分が釣ったように嬉しいんだよ。」






あの人が言っていた事、
今ようやく分かる事ができた。






「1発掛けたら頭の中が真っ白になる。
　ただその時のためだけに。」






あの人が言っていた言葉が、
身に染みわたった。




この魚は全てを忘れさせてくれると同時に、
新たな道へと導いてくれる。


―その道を歩むかどうか


そんな選択肢は


もはや無い。

















ロッド　ダイコー　タイドマーク ロッキーショア 98/10

リール　シマノ　ツインパワーSW6000HG






こんなオモチャみたいなタックルでヒラマサに挑んではいけない。
少なくとも僕のような未経験者は、絶対に。












ドラグMAX 4kgのロッドにドラグロックを掛けた。
それでいてロッド保持角は絶対に45度より上を心がけた。
するとベント頂点はバットには入らずジョイント部に集中した。

ロッドのオイシイ部分は使えなかったのだ。

しかし始まってしまった戦いは元には戻せない。

ただただ力ずくでリールハンドルを押し込み、
突っ込み無視で強引にリフトアップするしかなかった。











KAMIWAZA　デコマサ　160F







はぁ？

トップでヒラマサ？

しかもそんな子供だましみたいなルアーで？



つい2日ほど前までそう思っていた自分が居るなんて信じられない。




人生初のヒラマサは、トップに「出た！」



しかしめっちゃ引くよコイツ（恐）



島根半島沖磯、何度行っても恐るべし。
一緒に行ってくれたヒロさんお疲れ様でした。
そして心から、ありがとう。  

って事で前フリ通り夏の新定番をご案内。



昨年の夏に横浜のエビさんから指導を受けて、
それ以来ハマってしまってね。
僕の中では、
「魚の反応が悪く釣りが面白くなくなる真夏の昼間を救う釣り」
として注目しているのがこれ。





jazz　尺ヘッドDタイプ

略して尺D！


そんな訳でご存知尺Dな訳ですが、
使った事無い人は是非とも1度使ってみるといいです。
実に簡単にULワインドゲームが楽しめるし、
そして何と言っても恐ろしい程の集魚力を秘めているんです。
中でもコイツはいくらでも釣れるんだよね。





って尺Dだろうが何だろうが釣れるんだけどね（爆）

いつか尺上アナハゼ釣ってやりたいと思いますｗ

ちなみにこの子の標準和名は上記の通り「アナハゼ」なんですが・・・、

言うよね、チ〇ポハゼってｗ
由来を知りたい人は頑張って良型アナハゼ釣ってくださいｗ
20UPぐらいになると高確率でどーん！てなってますｗｗｗ


さて話を戻して、


尺Dでアナハゼを狙う釣りの愛称として「ポイング」ってどうだろう？

って戻ってないし（爆）


この尺Dは多分メバリングの奥の手的な位置づけで開発されたと思う。
思うんだけど、
本来の使い方ではなくデイゲームの五目釣り用として使うとこれがまた楽しい。

その代表格として狙えるのがチビ青物ね。
ここらではヒデリゴとかアカビラと呼ばれる
ブリ・カンパチの幼魚を真夏の昼間に狙っちゃおうというのが狙い。

もちろんバイブだったりジグなんかで釣れるっちゃ釣れるけど、
どうしてなかなかスイッチを入れるのが意外と難しい相手だったり。

それが尺Dなら簡単にスイッチON状態にでき、
更には4匹5匹で追っかけてくるのは当たり前！？
そんなエキサイティングなサイトフィッシングが可能なんです。
・・・少し慣れるとサイトじゃ面白くなくなるんだけどね（笑）

その他、
居るはずなのに釣れない？実は居ないの？
そんなイマイチ反応の良くない根魚にも有効です。
隣で穴釣りしてる人がいても、その人が釣れて無くても、
尺Dさえあればカサゴぐらいならボッコボコに釣れまっせ。





そんな訳で根魚メインならこっちが強いでしょうね。
根掛かりを恐れずガンガンにシャクってればアコウも射程圏内のはずだし。


シャープな振り感のメバルタックルに、
3LBぐらいのフロロを巻き、
先に尺Dとお好みのワーム1つ。

リアクションで面白いほどに多種多彩な魚が釣れるこの釣りは
夏の昼間の新定番となるはず。
暑いけど釣りには出たい、そんな時は重宝しますよー。





ただ、




ナメてたら釣れないよ、本当は難しい釣りだから（笑）
基本はチョンチョンとワインドダートそしてフォールの繰り返しだけど
それなりにキモとなる要素はあるんですわ。


そう。

そうなんだ、
だから今から練習のつもりで始めようではないか。
みんなで行こう、ポイングへ！（爆）  

最近はなんだかイカ釣りに気合いが入んなくて、
「夏の新定番」の予行演習的な釣りに走っております。

夏の暑い時期、たいして釣れない時期、
そんな時にガンガン魚が当たってくるあの釣り。

いまいち掴みきれてない部分があるから
今のうちに始めちゃおうってね。

まだ大した魚は釣れないんだけど次記事ネタの前フリって事で（笑）



そんなこんなで週末はベラ艇にお邪魔してきました。

そんでもって話題の一つテンヤに初挑戦！

ライトタックルで軽いテンヤを操るこの釣り。
狙いはマダイだけど基本は五目なのかな。
とにかく何でも釣れる。
特にこいつらは・・・、








恐ろしくイージーに食ってくるの（笑）
メバルロッドでアコウやクロソイが釣れるなんて船だからこそ。
その後推定マルゴクラスと思われる魚を掛けるも瞬殺。
明らかにパワー負けするセッティングで漁礁底付近を狙うのは度胸がいる。

そうそう、そういえば事件が起こったんですよ。

パラシュートアンカーで流しながらテンヤ釣りしてた所、
賀露港を揃って出港した底引き船？と思われる船団が近付いて来たんです。
あいつらは仕事ですからね、ポイントに向けてそりゃもう全力で海上を突き進んできます。
数えたらおよそ15艘ほどでしょうか。

近くを1艘が通過し、また1艘が通過し。

ベタ凪の海が一瞬で大シケです（笑）

とそこへ、ベラ艇に完全に激突する進路で走ってくる船が現れました。
パラシュートとは言えこっちは停止状態だし、さすがに避けて通るよね。
船長とこんな話をしていましたが、それは現実となるんです。
全く進路を変更しないその漁船（おそらく自動操舵で前なんか見てない）はどんどん近付き、
はっきりと「当てられる」と感じるエリアまで近付いてきました。
自船との距離、推定100m・・・90・・・80・・・。

船長危ない！あいつ避ける気が無い！

そんな大声がこだましましたね。
とっさにエンジンスタート&フルスロットルでかわした数秒後に、
って言うか多分2秒後ぐらいにその漁船は先程まで僕達がいた地点を通過しました。

ぎょうとくまる・・・行徳丸？

だったっけ？あんまり覚えて無いけど。

誇らしげに船側面にそう書いてありましたね。

あの船見つけて火でもつけてやろうかな。
って言うかあのクソオヤジ見つけ出して頭に火でも付けてやろうかな。
とりあえず船舶免許剥奪もんでしょ。

穏やかな広い海の上で殺人未遂級の危険行為。

常識のない訳の分からんカスエギンガーが多いから陸から逃げてるのに
沖は沖でカスが居るんですわ。
カス世界から消え去れ。なくなってしまえ。

とまぁピリピリしちゃうのも気持ち悪い？
と言うか吐き気がするのでリフレッシュ。








日曜の午後、ガンガンに足跡があるにも関わらず
元気に飛び出してきてくれたイワナくんに感謝。
25cmまでだけど5匹ぐらい相手してくれました。


さーて殺意も収まった所で「夏の新定番」練習に行くかな！
あとたまにはイカ釣りもね。