ナチュログ管理画面 海釣り・ソルトウォーター 海釣り・ソルトウォーター 中国 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
ブログ作成はコチラ
あなたもナチュログでアウトドア生活を綴ってみませんか?
< 2011年11>
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
オーナーへメッセージ

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2011年11月03日

ラストグリーン



あと少し!


あと少しだ!






それはそれは思いのほか厳しいものでした。





いつもなら選ばないポイント、
そこは手前5mほど傾斜しながら瀬が張り出しており、
そこから先はドンと落ちている地形。
決してオーバーハングとは言わないまでも、
際まで寄せながら浮かせるタイミングが遅れてしまえば、
確実に瀬ズレが発生する事は容易に想像できました。

サイズ云々は別問題としても、
仮に遠投磯竿で掛けたのなら弱らせる時間さえ作れるでしょう。
しかしそこはルアーロッド。
しかも魚を掛けた状態での絶対的な長さを目視した時には、
あわや負け戦に挑んでいるかのような感覚です。





負け戦?

いい響きじゃねーか!

やってやらぁ!





およそ1シーズンみっちり使い倒したメインラインを巻き変え、
リール2台のスプールにはまっさらなグリーンカラーが光ります。

このラスト1色のグリーンカラーが見えて来た、
あの時の気持ちは格別なものでした。



ハイピッチで底を切った直後からワンピッチに切り替え、
そのワンピッチで15回ほどシャクっては底取りを繰り返し、
3セット目に入る時のPEラインはおよそ50mを指していました。


今回の勝負はここからスタートしました。


ハイピッチからのワンピッチ数回で宙層に跳ね上がったジグに、
しっかりとしたウエイトが突如として乗り切ってきました。
96POWERの追従性の高いティップは一瞬にして力を無くし、
ベントの頂点は次第にベリーからバット付近に移行しかけていました。

かなり手前で食った事もあり、
当然のように一気に足元に走ってくる魚。

まだまだ多くのラインが水中に伸びている・・・、
間に合うのか・・・、最後の突っ張り瀬を交わせるのか・・・。



焦りと祈りが交錯する、
不安で一杯な勝負でした。



依然バット部にしっかり残る余裕があるので、
ここは力のゴリ巻きよりスピードが欲しいと、
超ショートポンピングの連続で必死に抗戦。



ラストはグリーンだ、まだか、まだか・・・。



まだ新しいラインが故に、
ここまでラインカラーを意識してしまうとは思いもしませんでした。

そんな一味違うファイトも終盤に差し掛かり、
ようやくグリーンの繋ぎ目を捉えるようになりました。




よし!
あと10とリーダー!

そのすぐ後には銀色に光る魚影も確認できるようになりましたが、
ここでやはりラストランをお見舞いされ、
僅かに引っかいたような鈍い感触が伝わって来ました。



早く、早く!


とても長い10mでした。
リーダーとのノットが見えてきた時には、
そりゃもう本当に嬉しかったですね。

平場まで少しだけ誘導した後は、
っしゃらー!っと抜き上げてランディング。

ラストセットで掛けたのに、
こんなにまで長く感じるなんて・・・。

やはり恐ろしい魚です・・・。























兵庫但馬でアタッているヒラマサ戦況。

近隣に住む者なら、

今行くならあそこしかないだろうと誰もが思うはず。

それでも、

自分なりに思う事があって、

非常にリラックスしたムードの中、

島根半島に走って正解でした。


何か失いかけていた物を取り戻せたような、
そんなご褒美?のような1本でした。





が!

どうもねぇ、
いつしか釣ったヒラみたいなハマチに見えて仕方ないんっすよ(汗)

側線と胸鰭の位置関係、
口角の丸み、
体表を覆う鱗の感覚的な見た目、
平べったく幅の薄いボディー、

そのどれもがヒラマサなんですが、

「ヒラマサ!」っていう主張みたいなものが全く感じられません(大汗)

間違ってんだろうか・・・。



テンション上がってるんで1人ガッツポーズなどしてみたものの、
後から何度もクーラーを開けては大丈夫かな的な確認をしてみたり・・・。








超高級・ブリパックごしに撮影・・・。



うん、ヒラマサでしょ!



ヒラマサでしょ?



ですよね・・・?(死)


心臓に悪いファイトをした後に、
なぜこれだけ心労を患わねばならんのか(死)
マジでファイトの事なんて忘れてしまいそうです・・・。




そんな訳で、
せっかくのシリアス風味な記事も疑惑の落ちでごきげんようw




ま、
とりあえず、
やってやりましたぜT山さん!(笑)

  


Posted by セリ at 21:45

2011年11月01日

悪魔の突









ついた!付いた付いた!











おっしゃー乗ったー!





被っているサンバイザーに刺繍された、
ONIGAKEの文字に恥じないような渾身のフルフッキングを3発。

これまで繋いできた苦労はおろか、
これから始まる待ちに待った凄まじいファイトさえもどうでも良い、
そんな至高の一時・・・。

TW(トップウォーター)プラグで狙うヒラマサが出るその瞬間から、
焦らず、見せて、上手く食わせてウエイトが乗ったその衝撃。

ほんっと・・・たまらなく嬉しいんですよね。

サイズはどれだけ良く見ても70クラス。
まぁあっても65センチ程と見えました。
今はもう力負けなど有り得ない、
心ばかりではあるけど、余裕のひとつも感じて取り込めるサイズだと思えました。

トップギアで下へ下へと潜り込む魚のスピードを感じながら、
ひとしきり巻き寄せた所で「いざ勝負!」
と言わんばかりに腰を落とそうとした時でした。



ここまで来て全く予想していなかった・・・、



痛恨のフックアウト・・・。










ショアーからのヒラマサ釣り。
それはそれは過酷なものだと誰もが言います。

釣れなくても仕方が無い。

1日1度チャンスがあれば良い。

何年も釣れない奴だって居る。

そんなヒラマサを・・・。






そんなヒラマサを掛けたのにバラシてしまったのです。


それも、


これでこの日3本目のバラシ。






1本目は言わばショートバイト。
とは言ってもロッドティップを強烈にひったくられたのは言うまでもありません。
ショートとは言え普通ではないパワーです。


2本目は明らかに良型ヒラマサ。
水面に出た姿、
ヘッドシェイクのストローク・パワー、
これまで体験した事はなくとも、80超を確信させるサイズでした。
ルアーを完全に持っていかれ、
その恐怖すら感じる力を見せ付けられながらも、
怯む訳にはいかないと奮い立たせる頃には軽くなっていました。


それがあっての・・・十分に補正を効かせたはずの3本目でした。


もっと勝負していたかった・・・、いえ、
「勝負」と言える段に乗せたかった・・・。


TWにフックアウトは付き物だとは言いますが、
余りにも自分の不甲斐無さに言葉もありません。




今回はこれだけではありません。




同行者のTWプラグにも2度ヒラマサがヒット。
うち1本は明らかに大型でした。
それらも顔を拝むことなく終わってしまいました。



2人で10回以上はチェイスに持ち込み、
5本を掛け、
そして僅かに1本たりとも仕留める事はかないませんでした。



僕が今シーズンこの日までに、
TWプラッキングでヒラマサと思われる姿を誘い出したのが2回。

それがこの日は5回ほども誘い出し、そして3本を掛けるに至りました。

この日は、と言うか、

全てのチャンスが朝一から1時間ほどの出来事でした。


もう1時間出っぱなし状態。


それなのに・・・獲れなかった・・・。










これはこの記事を書いているほんの少し前の出来事。
だけど、
余りに起こり得ないような事件に、
もう数ヶ月前の事のような気がしてなりません。

逆に割り切れてしまうんですよね、ここまで酷いと。



笑うしかない、笑うしかない。




あはは、あははは・・・



・・・笑っちゃうよね・・・。






まぁ!
かなり勉強になった1日ではありました。
これまで釣れないながらも、
長い時間大型プラグを引いてきて、
自分の中でTWの釣りを作り上げてきた部分ってモノがあります。
それはおよそ間違ってはいないと感じられただけでも良かったと思っています。
今後もきっと同じような釣りを展開し、
きっとバイトに持ち込むまでは事を進められると確信しています。


そこからに今回の「何か」を活かさなければなりません。



正直、

ショアマサは初心者でも掛ける事は容易いと思っています。
ショアという時点でそう言うことです。
何も難しい事はありませんし、
むしろ簡単過ぎて残念な魚じゃないか、とさえ思えます。
掛けるというプロセスはもはやこの釣りの重点ではないでしょう。

バイトさせるその瞬間まではヤマメの糞ほどもない。


しかしまぁ~そこからが、
食わせてからが尋常でないほど難しい釣り・・・、
なんですよね・・・。


きっと獲るには獲る為の技があるはずです。
もちろん単純な力もその技の内の1つに入るんだろうけど、
確実に掛け、寄せ、いなし、そして浮かせる工程は、
筋肉バカのみにしか成せない勝利とは思えません。
結局人並みな事を言ってしまうけど、
多くの経験からしか得られない何かが物を言うのだろうな~、と。


まだまだ、
80サイズなんてのは僕には早過ぎる。
分かってはいたものの、実感できただけでも収穫でした。



あいつらは普通じゃない、
とんでもない奴を相手にしていたんだと、
今回ようやく知ることになりました。









時合いが過ぎ去りウネリが大きくなり始めたので瀬変え。
その先ではいつも通り、平穏な日本海が広がっていました。





あれは夢だったんじゃないだろうか。

仮に現実としても、

夢のような時間でした。

もしも獲れていたならば、

その時は本当に夢のような現実だったのだろうな・・・。



そんなヒラマサもまた、
人を熱くさせる悪魔のようなターゲットです。
  


Posted by セリ at 00:34