ラストグリーン

セリ

2011年11月03日 21:45



あと少し!


あと少しだ!






それはそれは思いのほか厳しいものでした。





いつもなら選ばないポイント、
そこは手前5mほど傾斜しながら瀬が張り出しており、
そこから先はドンと落ちている地形。
決してオーバーハングとは言わないまでも、
際まで寄せながら浮かせるタイミングが遅れてしまえば、
確実に瀬ズレが発生する事は容易に想像できました。

サイズ云々は別問題としても、
仮に遠投磯竿で掛けたのなら弱らせる時間さえ作れるでしょう。
しかしそこはルアーロッド。
しかも魚を掛けた状態での絶対的な長さを目視した時には、
あわや負け戦に挑んでいるかのような感覚です。





負け戦?

いい響きじゃねーか!

やってやらぁ!





およそ1シーズンみっちり使い倒したメインラインを巻き変え、
リール2台のスプールにはまっさらなグリーンカラーが光ります。

このラスト1色のグリーンカラーが見えて来た、
あの時の気持ちは格別なものでした。



ハイピッチで底を切った直後からワンピッチに切り替え、
そのワンピッチで15回ほどシャクっては底取りを繰り返し、
3セット目に入る時のPEラインはおよそ50mを指していました。


今回の勝負はここからスタートしました。


ハイピッチからのワンピッチ数回で宙層に跳ね上がったジグに、
しっかりとしたウエイトが突如として乗り切ってきました。
96POWERの追従性の高いティップは一瞬にして力を無くし、
ベントの頂点は次第にベリーからバット付近に移行しかけていました。

かなり手前で食った事もあり、
当然のように一気に足元に走ってくる魚。

まだまだ多くのラインが水中に伸びている・・・、
間に合うのか・・・、最後の突っ張り瀬を交わせるのか・・・。



焦りと祈りが交錯する、
不安で一杯な勝負でした。



依然バット部にしっかり残る余裕があるので、
ここは力のゴリ巻きよりスピードが欲しいと、
超ショートポンピングの連続で必死に抗戦。



ラストはグリーンだ、まだか、まだか・・・。



まだ新しいラインが故に、
ここまでラインカラーを意識してしまうとは思いもしませんでした。

そんな一味違うファイトも終盤に差し掛かり、
ようやくグリーンの繋ぎ目を捉えるようになりました。




よし!
あと10とリーダー!

そのすぐ後には銀色に光る魚影も確認できるようになりましたが、
ここでやはりラストランをお見舞いされ、
僅かに引っかいたような鈍い感触が伝わって来ました。



早く、早く!


とても長い10mでした。
リーダーとのノットが見えてきた時には、
そりゃもう本当に嬉しかったですね。

平場まで少しだけ誘導した後は、
っしゃらー!っと抜き上げてランディング。

ラストセットで掛けたのに、
こんなにまで長く感じるなんて・・・。

やはり恐ろしい魚です・・・。























兵庫但馬でアタッているヒラマサ戦況。

近隣に住む者なら、

今行くならあそこしかないだろうと誰もが思うはず。

それでも、

自分なりに思う事があって、

非常にリラックスしたムードの中、

島根半島に走って正解でした。


何か失いかけていた物を取り戻せたような、
そんなご褒美?のような1本でした。





が!

どうもねぇ、
いつしか釣ったヒラみたいなハマチに見えて仕方ないんっすよ(汗)

側線と胸鰭の位置関係、
口角の丸み、
体表を覆う鱗の感覚的な見た目、
平べったく幅の薄いボディー、

そのどれもがヒラマサなんですが、

「ヒラマサ!」っていう主張みたいなものが全く感じられません(大汗)

間違ってんだろうか・・・。



テンション上がってるんで1人ガッツポーズなどしてみたものの、
後から何度もクーラーを開けては大丈夫かな的な確認をしてみたり・・・。








超高級・ブリパックごしに撮影・・・。



うん、ヒラマサでしょ!



ヒラマサでしょ?



ですよね・・・?(死)


心臓に悪いファイトをした後に、
なぜこれだけ心労を患わねばならんのか(死)
マジでファイトの事なんて忘れてしまいそうです・・・。




そんな訳で、
せっかくのシリアス風味な記事も疑惑の落ちでごきげんようw




ま、
とりあえず、
やってやりましたぜT山さん!(笑)



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